一年後の再会
「あの・・・、本当にごめんなさい。何も覚えてないんです」



と、梢はペコリと頭を下げた。



今にも泣き出してしまいそうだ。



「・・・君は悪くないよ」



言葉が突いて出た。



・・・俺はどうしたらいいんだ?



真戸華のところへ行くために死のうと決めたのに、真戸華は今【此処】にいる。



雅哉は、混乱する頭を必死に整理しようとした。


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