一年後の再会

『―――無理よ』



誰かが頭の中で囁いた。



えっ?



『あなたじゃ無理よ』



―――少しずつ、梢の意識が薄れていく。



真戸華・・・さん?



梢はまぶたが重くなってきて、ゆっくりと目を閉じた。



・・・雅哉さんを元気にさせることが出来るのは、



真戸華さんだけなんだ・・・



―――お願いだから、私の体取らないで!



心の叫びは、梢の意識と共に消えていった。


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