一年後の再会
『真戸華のこと早く忘れてよ!』


この言葉を、いつも胸に抱えてる。


―――言えるはずのない言葉。



あたしだって、ずっと前から好きだった。


でも、あなたの傍にはいつも真戸華がいた。


――どれだけ憎んだことか。


真戸華がいなくなればいいと、いつも願ってた。



「――観月くん、仕事頑張ってね」


友江は笑顔で言った。


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