一年後の再会

友江の後ろ姿を見送って、


雅哉は大きくため息をついた。


平井が俺のことを想ってくれてるのは分かってるんだ―――。


でも、それに応えることは出来ない。


たとえ付き合ったとしても、うまくいくはずがない。




俺の中には、まだ真戸華がいる。





―――どうしてあの日、真戸華を旅行に誘ってしまったんだろう。


俺が誘わなければ、真戸華は死なずにすんだのに・・・。



俺は一生自分を呪わなくちゃいけない。

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