一年後の再会
真戸華が死んでからもうすぐ一年が経つ。
その日に―――俺も真戸華の所に行くよ。
雅哉は自分の机の整理を始めた。
死ぬ前に綺麗にしておかないとな。
・・・この机ともおさらばか。
ふと、入社してからの思い出が頭をかすめた。
初めて真戸華に会ったのは、入社の日だったなぁ。
真戸華の奴、寝坊して髪がボサボサのまま来たんだっけ?
雅哉は、かつて真戸華が使っていた机に目をやった。
―――どうして死んだんだよ―――
目頭が熱くなってきて、慌ててハンカチで押さえた。
「さてと、飯でも食いにいくか」
雅哉は静かに立ち上がった。