*伝説と言われたあの子*
***

ゆっくりと当たりを見渡して、足元へと視線を移した

普通が良く分からないけど。

少なくとも校舎の中の廊下ってコンクリート造りなイメージがあるんだけど、


『変だなぁ、芝生だ』

私の足元は芝生。

と言うか、ただの草。

そして、上を向けば、


『‥‥めっさいい天気』

視野に広がる青空、空を飛ぶスズメ。



確かに校舎に入ったのに、気づいたら外。

似たような場所を何度も行ったり来たりして、辿り着いた場所がここ。

外ですね。

って、待って。まさか私‥‥迷子?



『ここ‥‥どこ』
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