そばにいろ

キーンコーンカーンコーン



やっと学校が終わった。みんなはホームルームを終えると、そそくさと部活に向かう。

もちろん部活になど所属していない。



私は勉強のために真っ先に家に帰る。











「いーち、にー」

「「「「いちにさんし!」」」」



帰ろうとする私の耳に運動部の掛け声が入ってくる。




「私も………。」


私は気づくとグラウンドをじっと見つめていた。




入部したいと言えば入部できるのだろうか。
母親も1位を本気で目指すのなら許してくれるのだろうか。


もし、もし部活に入ったら












友達が出来るのかな……



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