そばにいろ



「ねぇ、あれ篠原さんじゃない?」



そう言ったのは今日宿題を見せてと言ってきたクラスメイト達だった。
どうやら陸上部だったらしい。



「何してんだろうねあんな所で笑」

「部活入りたいんじゃない?」

「ないない笑笑あの子勉強しかないでしょ笑」

「確かにぃぃぃぃ!!」














もういいや。



信じられるのは自分だけ。勉強だけ。お母さんだけ。



部活だなんて所詮学生時代のお遊び。

3年間時間を費やした所で、将来にはなんの関係もない。



この世は勉強が全て。勉強さえ出来てれば、いい大学にも行けて、立派な会社にも務めて、立派な社会人にもなれる。























私に友達なんて必要ない。

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