お腹に宿った小さな命
「はい…」
背中に変な汗が流れる

「単刀直入に聞くが、妊娠したのか?」

一瞬にして血の気が引いた
まさか先輩にバレていたなんて思いもしなかった
「…ッ…」

顔が見れなくて下をむく

「ご…めん…なさい」

「謝るってことは、そうなのか?」

黙って首を建てに振った

「…そうか…」
降ろせと言われるのか
先輩が何を言うのか怖くて、冷や汗が出てくる

でも先輩が次に発した言葉は想像もしてない言葉だった

「…結婚しよ」

「…えっ!」

「お腹の子俺の子でしょ?
だったら責任とらなきゃ」

「でも…」

「この事は俺に責任があるだろ
誘ったのは俺だしちゃんと避妊しなかったのも俺、だからきちんと責任とらないと」

「ちがっ!私が断ってればこんな事にならなかったし」
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