お腹に宿った小さな命
「やっぱり今から俺の家に行こ?
それと萌音の仕事の事も考えないと」

そう言われて気が付いた
このまま仕事に行けば悪阻ですぐに気分が悪くなったり、匂いにも敏感になってるからバレるのも時間の問題かもしれない


「取り敢えず、2日分くらいの荷物だけもって行こ、あとの荷物は引越し屋さんのおまかせパックにすれば全部やってくれるから」


「うん…そうする」

それから荷物とかも全部先輩がまとめてくれて
そのまま先輩の家に行った

「萌音、どうする?仕事」

私の体調が落ち着いてから先輩が話をしてきた

この一ヶ月仕事をしてみて自分的にもこれ以上続ける事は難しいと感じてた

だから

「私、仕事休もうかと思います」

「そっか…無理してない?」


「してないですよ、私もここ一ヶ月仕事してみて続けるの難しいと思ってたんです」

「なら良かった…
あっそれと俺、悪阻がマシになるまで在宅ワークにするから」

「えっ!そんな大丈夫ですよ!」

「俺が心配なの!今日だって吐いたあと自分で動けなかったでしょ!俺がいない時にそうなったら心配で仕事も出来ないよ!」

「分かった!ありがと」

それから上司に諸事情で一旦お休みさせてほしいと伝えた所快くOKしてくれて1週間後からお休みを頂けることになった
同じ日に有栖川先輩も在宅ワークに切り替えたいと上司に相談し先輩もOKが出た
私と同じで1週間後から在宅ワークに切り替えることに

お互い残り一週間で仕上げないといけない仕事が多くてバタバタしている
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