お腹に宿った小さな命

次の日検診に来た

「赤ちゃん、順調ですよ」

「ありがとございます!」
検診と会計が終わって家に帰るまで3時間ほどかかってしまった

家に帰る前にハンバーグの材料を買ってから帰り
涼介が帰ってくる前になんとか作り終えることができた

今日はどうしても職場に来てほしいと連絡があって出かけてる

もうすぐ着くって連絡があった

ここ最近…悪阻が酷くてご飯も食べれなくなっている
食べないと赤ちゃんに栄養がいかないのは分かってるけど食べても結局全部吐いてしまう

「ウッ…ッ」

また吐き気がこみ上げてトレイに駆け込んだ

「ゲホ……うぐッ」
どんなに吐き気があっても何も食べてない体からは何も出て来なくて

胃液が出てくるだけだった

ガチャ

「萌音、ただいま」
涼介が帰ってきた

返事をしたいのに言葉を発する体力も無く


意識が薄れていく中


「萌音！」


涼介の焦った声と共に近づいてくる足音を最後に意識がなくなった