お腹に宿った小さな命
「大丈夫じゃないだろ?
今まで飲み会とか仕事でもうわの空だったこと無かったじゃん
なのに今日そうだったって事はなんかあったんでしょ?」

そう言われて元カレの事が思い浮かんで目の奥からじわーっと涙が溢れてきた

「…すいません…」
言葉を繋げたかったけどこれ以上喋ると涙が零れそうで喋れなかった

「取り敢えずここじゃなんだから家おいで…すぐそこだから」

「でも」

「このまま帰っても泣くだけでスッキリしないでしょ」

確かに、家に帰っても泣くだけでスッキリするわけでもなく余計虚しくなるだけだった

「歩ける?」

「大丈夫です」

涙をふいて彼についていった
………………
「それで、何があったの?」

ゆっくりあったことを話し始めた
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