【修正版】クールで無表情な同期が十年間恋情を患っていた理由
「おはようございます」
目の前にやってきた部長に頭をさげ、共に出勤の人並みに乗りエントランスを進む。
「今日、午前中外回りだっよな?」
「はい。朝礼終わったらすぐに向かう予定です」
「なら、昨日行った企業に、寄ってから行ってもらえるか?このあと資料は渡すから」
「わかりました」
よろしく、と僕の肩を叩いた部長は、締まりそうなエレベーターに先に滑り込み、営業部と向かう。