【修正版】クールで無表情な同期が十年間恋情を患っていた理由
いつもならみんなが来る前に出勤して、朝のルーティンを済ませて、コーヒーを飲んでる彼女。
笑顔の彼女…。
休む際は、いつだって
【すみません。よろしくお願いします】
例え急だとしても、仕事の引き継ぎと共に、そんな控えめなメッセージを入れてくれていた。
責任感は強く、無断で休むような人じゃない。
何か嫌な予感がした。
そしてそれは身構えるひまもなく、告げられた。
「金里は……昨日づけで退職した」
は……?
全身に鳥肌が立つ。