砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
ううん。病院って言うか、患者さんを診る場所はここにしかないんだから、迷っている暇はない。

「次の患者さん、どうぞ。」

手招きすると、次は老人の人が来た。

「えーっと、腕を出して下さい。」

日本語で言っても、伝わらない。

「あの……通訳さん。」

「ごめんなさい。Dr,ツダに付いてないと。」

という事は、私は通訳なしか。

迷った挙句私は腕を指差した。

すると患者さんは、腕を出す。

そして私はバイタルを測るのだ。

「シュクラン(ありがとう)」

そう言うと患者さんは、「アフワン(どういたしまして)」と返事してくれた。

次から次へとバイタルを測って、土井先生と津田先生にそれを報告する。

それを繰り返して、一日は終わった。

「どうだ、一日目は。」
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