砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「はい。」

また食事作りか。

でも他にできる事がないんだから、仕方ないか。

私は台所に置いてある卵に、目をつけた。

「この卵、使っていいんですか?」

「ああ、いいよ。」

土井先生の許可を得て、私はオムレツを4人前作った。

「できました。」

「よし。朝ご飯休憩。」

患者さんが待っている間に、土井先生はオムレツを口にかき込んだ。

「ごちそうさん。」

あっという間に、土井先生の食事は終わってしまった。

それを見て、私達もオムレツを口にかき込んだ。

「味わう時間もないって事か。」

津田先生は、不満そう。

「仕方ないですよ。これだけ患者さんがいるんですから。」

朝から患者さんが、建物の前に溢れ出している。

みんな何時に起きて、ここに来てるんだろう。
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