砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
そして女の人達が、私の側に来て、サーとシーツを広げる。

「チナ様。お着替えを。」

「着替え?」

用意されたのは、薄いスカートとチューブトップ。

いくら砂漠で暑いからと言って、肌出し過ぎじゃない?

「さあさあ。遠慮なさらずに。」

女性達はそそくさと、私の体にスカートとチューブトップを巻き付けた。

シーツを降ろされた私は、さぞかし違った人に見えただろう。

「お似合いですわ、チナ様。」

「そう?」

「如何でしょう、殿下。」

振り向いたアムジャドは、にこっと笑った。

「ああ。よく似合う。」

自分の姿に、頬が赤くなる。

「ありがとう。」

「チナ。おいで。」

アムジャドの隣に座ると、肩に腕を回された。

うわー。アムジャドの女って感じがする。
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