砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
そして津田先生と、デートの日がやってきた。

「なんだか、元気ないね。」

「そんな事ない。」

アムジャドに恋をしたのに、こうして先生と会っている。

私は、悪い女なのかもしれない。

ううん。アムジャドとは付き合えないんだもの。

このまま先生と一緒にいるのが、私の幸せなのかもしれない。

「悩みがあるのなら、相談してほしい。」

先生が、私の手の上に自分の手を置いてくれた。

「これから一緒に、生きていくんだから。」

「先生……」

それはある意味、プロポーズ?

「先生、私まだ……」

「ああ。まだ早かったね。まずはいい医者になる事が先決だね。」

「はい。」

誤魔化すように、話題を反らしたけれど、先生の気持ちが押し寄せるように分かる。

私を大切にしてくれている事。
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