砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「今日は?」

「……先生とデートなの。」

「そうか。じゃあ、俺はお邪魔だね。」

そう言ってアムジャドが、背中を向けた時だ。

「ア、アムジャド。」

振り返る彼が、セクシーに見えた。

「……アムジャドには、恋人がいるの?」

「どうして?そんな事聞くの?」

私は逸る気持ちを抑えた。

「私……アムジャドを……」

慌てて口を押さえた。

先生と一緒にいるって言うのに、私は何を言おうとしているの?

「チナ……」

するとアムジャドは、私を抱き寄せてた。

「それ以上は、チナが苦しむよ。」

勝手に涙が出た。

「泣かないで。Dr,ツダは、チナを幸せにするよ。」

「アムジャド……」


抱きしめたかった。

アムジャドを、抱きしめたかった。

やっぱり私達は、一緒にいられない?
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