砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「それは……」

分からない。

私はどうしたらいいのか、分からない。

アムジャドと毎日会いたい。

でもアムジャドは、ずっとこの町にいる事はできない。

「アムジャド。アムジャドが住んでいる場所からここまで、どのくらいの時間で来る事ができるの?」

「……1時間ぐらいか。」

「じゃあ私、アムジャドの元から、ここに通うわ!」

「チナ……」

するとアムジャドは、はははっ!と笑い出した。

「僕としては、ここに僕達の家を建てて、僕が王宮に通うという計画だったんだが。チナにはまたやられたよ。」

「えっ……あれって、そういう意味だったの?」

そんな甘い計画を、台無しにしたみたいで、私は恥ずかしかった。

「って言うか、アムジャドの元から通うって、図々しい?」
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