砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「その時は、何としてでもイマードを説得するよ。」

「アムジャド。」

「チナは全然わかっていない。僕には、チナしかいないんだって事が。」

私達は微笑み合って、キスをした。

私にも、アムジャドしかいない。

それはアムジャドも同じだってこと、いい加減に気づかないと。

「またアムジャドに、元気貰っちゃった。」

「いつでも言ってくれ。チナに元気を与えるのは、私の役割だ。」

「うん。」

私は体を起こすと、アムジャドの目の前に立った。

「私、アムジャドのお父さんに会うわ。」

「チナ。本当か?」

「うん。だってアムジャドのお父さんだもん。私がアムジャドと結婚するのは、どうしても会わなきゃならない人でしょ?それに、医師として働く事も、認めて貰わなきゃ。」
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