砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
好き。アムジャドが好き。

こんな気持ちを抱えたまま、先生と一緒にいるなんて嫌。

「チナ……」

アムジャドが、ぎゅっと抱きしめてくれた。

「分かっているんだ。Dr、ツダのモノだって。」

私の胸が、トクンと鳴った。

「でも、僕はチナの事を……」

その後の言葉は、言われなくても分かった。

「私も……私も……」

私達は見つめ合うと、キスをした。

「チナ……」

「アムジャド……」

お互いがお互いを、ぎゅっと抱きしめた。

「ああ……奇跡なんじゃないか。チナが僕の事を好きなんじゃないかって。」

「私も思うよ。アムジャドが私を好きだなんて。」

嬉しくて涙が出た。

「Dr,ツダと別れられる?」

「うん。」

もう、迷わない。

私はアムジャドと一緒にいたい。
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