砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
そして1時間後、バスは首都ジアーに着いた。

「アリさん、大きな病院分かる?」

「分かるよ。こっち。」

アリさんに連れて行ってもらった場所は、中心部にある大きな病院だった。

「すみません。」

声を掛けると、奧からお医者さんが出てきた。

「私、森川と言います。」

「ああ、Dr,ドイのいる場所で働いている女医さんね。子供が来るって連絡あった。こちらね。」

あの男の子を抱えて、奧の部屋へと歩いて行った。

「ここがレントゲン。好きなように使っていいよ。」

「ありがとうございます。」

私は男の子をレントゲンの前に立たせて、写真を撮った。

「現像するのは明日ね。」

「じゃあ、明日の朝またここに来ます。」

「男の子は任せて。ベッドは空いているから。」
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