砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
離れている時も、毎日電話をした。

時間を忘れる程、おしゃべりをした。

二人の絆は、薄れていないはず。

「アムジャド。」

「チナ。君の部屋はこっちだ。」

「えっ?私の部屋?」

アムジャドに手を引かれ、私は2階の手前の部屋に通された。

「うわー。豪華な部屋。」

「普段は王の妾妃が使う部屋だ。父王が使っていない部屋だと聞いて、特別に借りた。」

ベッドも大きい。家具も豪華。シャンデリアだって大きい。

「その昔、王に一番愛された妃の部屋だったと言う。チナに一番似合いの場所だ。」

私はアムジャドに抱き着いた。

「ありがとう、アムジャド。こんないい部屋を用意してくれて。」

「ああ。そして僕がこれから毎日通う部屋だ。」

なんだか照れる。

二人の部屋みたいで。
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