砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
そして部屋に入ろうとした時だ。

「やっと着いたか、チナ。」

振り返ると、国王がいた。

「こんばんは。お久しぶりです。」

「ああ。」

ふと見ると、その後ろにジャミレトさんがいた。

「ジャミレト?なぜここに。」

アムジャドも驚いている。

「私も今日から、ここに住む事になったんです。」

「なに?」

アムジャドは国王の方を向いた。

「私が許した。チナだけここに住んだら、フェアな勝負にならんだろう。」

「しかし……」

「しかしではない。アムジャド、おまえはジャミレトとチナを一日ずつ交代で会うのだ。」

「父王!」

「これは勝負だ。おまえもフェアで行け。」

そして国王は去って行った。

後に残されたのは、3人だけ。

「今夜のところは、チナに譲ってあげる。でもアムジャド皇太子、明日の晩は私のところですよ。」
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