砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
そしてジャミレトさんは、隣の部屋へ消えて行った。

「すまない、チナ。こんな事になってしまって。」

「ううん。気にしないで。お父さんの言う通りよ。私のところばかり来ていたら、フェアな勝負にならないわ。」

「チナ……」

アムジャドは私を抱き寄せてくれた。

この瞬間が好き。

アムジャドに包まれている気がするから。

「さあ、行きましょう。私達の部屋へ。」

「ああ。」

部屋へ入ると、アムジャドが私を抱きかかえてくれた。

「アムジャド?」

するとアムジャドは真っすぐベッドへ行き、私を降ろした。

服を脱ぎ、いつもの引き締まった身体が見える。

「拒まないでくれ。もう君を抱きたくて、我慢できないんだ。」

「うん。」

いつもはアムジャドに服を脱がせてもらうけれど、今日は自分で服を脱いだ。
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