砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「早くアムジャド皇太子のところへ戻ればいい。」

「そうね。そうするわ。」

私はバスを降りると、急いで王宮に帰った。


「お帰りなさいませ。」

「ただいまです。」

執事みたいな人に、2階の自分の部屋に通された。

「アムジャドは?」

「本日は、ジャミレト様の元へ。」

「そう。」

「失礼致します。」

執事みたいな人は、早々に部屋から出て行った。


「あーあ。昼間の事で、相談したかったのに。」

私はベッドに身体を投げ出した。

「お風呂入ろう。」

起き上がると部屋を出た。

すると隣のジャミレトさんの部屋から、光が漏れていた。

「アムジャド様を悦ばせたいわ。」

「止めてくれないか。触らないでくれ。」

「あら、可愛らしい事。」

私は背中を向けると、急いで階段を降りた。
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