砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
私は、手をぎゅっと握り締めた。
「その説明、待って貰えませんか?」
「どうする気だ。」
「アムジャドに、相談したいです。」
「止めとけ。」
土井先生は、淡々と患者さん達を診ていく。
「前にも言ったはずだ。一人助ければ、他の皆も手を挙げる。モルテザー王国は裕福な国ではない。皆の手術費を賄えば、財政的に困る事になる。」
先生が言うのは、いつも正論だ。
「でも、何もないところで、あなたの娘さんは死ぬのを待つだけですと答えるよりも、今の現状を見せてあげれば、ご両親も納得するのでは?」
「検査をさせろと言うのか。」
「はい。」
「受けさせたところで、結果は同じだ。ならば余計なお金をかけずにいた方がいい。」
「それが、ここの診療方針なんですか?」
「その説明、待って貰えませんか?」
「どうする気だ。」
「アムジャドに、相談したいです。」
「止めとけ。」
土井先生は、淡々と患者さん達を診ていく。
「前にも言ったはずだ。一人助ければ、他の皆も手を挙げる。モルテザー王国は裕福な国ではない。皆の手術費を賄えば、財政的に困る事になる。」
先生が言うのは、いつも正論だ。
「でも、何もないところで、あなたの娘さんは死ぬのを待つだけですと答えるよりも、今の現状を見せてあげれば、ご両親も納得するのでは?」
「検査をさせろと言うのか。」
「はい。」
「受けさせたところで、結果は同じだ。ならば余計なお金をかけずにいた方がいい。」
「それが、ここの診療方針なんですか?」