砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
私と土井先生は、睨み合った。

「ちょっと、どうした?二人共。」

慌てて津田先生が、私達の間に入った。

「土井先生、少しは千奈ちゃんの言ってる事、受け入れてもいいんじゃないですか?ここは子供の死亡率は高いけれど、自分の子供は違うと思うものですよ。検査を受ければ、納得して貰えるかもという意見は、決して間違っていませんよ。」

うん。津田先生、よく言ってくれた。

そうだよ。私の意見、何も間違っていない。

「千奈ちゃんも、何でもかんでもアムジャドに頼るのは、どうかと思うよ?」

私は膝がガクッとなった。

「お金で解決できない事だってあるんだ。未来の王妃になるんだったら、それくらい分からないと。」

「……はい。」

側で土井先生が笑っている。
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