砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「はははっ!確かにここまで明るければ、体もあらわになるからな。」

なぜかアムジャドは、楽しそうだ。

「心配するな。チナの身体はもう、知り尽くしている。」

「えっ!」

増々顔が赤くなる。

「まるで茹でタコみたいだな。」

アムジャドは時々、なんで知ってるの?という日本語を使って来る。

「茹でタコなんて、見た事ないくせに。」

「あるよ。一度だけ。今のチナみたいに、真っ赤だった。」

私がアムジャドを叩くと、アムジャドは笑いながら、お風呂の中に入って行った。

私は一応手で隠せるだけ隠して、急いで湯船に入った。

アムジャドは悠長に、湯船に入ってきて、思いっきり顔を洗っていた。

「そう言えば、仕事の方はどう?」

ドキッとした。

いろいろ話したいけれど、土井先生はアムジャドに頼るなって言っている。
< 239 / 311 >

この作品をシェア

pagetop