砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
私がアムジャドの元気になりたい。

そして癒しになりたい。

アムジャドが生きていく理由になりたい。


「アムジャド。」

「チナ……」

ベッドに押し倒され、今日も甘い声が部屋の中に響き渡る。

「チナ、今日も綺麗だ。」

「あぁ……アムジャド……」

「ちゃんとこっちを見て。」

アムジャドを見ると、憂いを帯びた瞳に、胸がきゅうと締め付けられる。

「気持ちいい?」

「うん……とっても気持ちいい……」

好きな人と見つめ合って、気持ちいい事を分け合って、そういうのって、心がいっぱい満たされていく。

「チナ。僕はチナと一緒にいる為に、最大限の努力をするよ。」

「私も。あなたと一緒にいる為に、努力を惜しまないわ。」

心も一緒。

身体も一つになって、私達の夜は更けていった。
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