砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「……チナ様、料理のご経験は?」

「あるわ!前にモルテザー王国に来た時は、皆の朝食と昼食を作っていた。」

「それでお味の方は。」

「分からないけれど、皆残さないで食べてくれたよ。」

サヘルは厳しい顔をする。

「それで、何のお料理で勝負するのですか?ちなみにジャミレト様は料理の大会でも、入賞されております。」

私はベッドに倒れ込んだ。

「何なの?ジャミレトさん。踊りは上手いわ、料理も上手いわ、後何ができるの?」

「フルートも弾けます。」

「それも大会で成績を残しているとか?」

「はい。準優勝されております。」

もう、ジャミレトさんには敵わないよ。


「さあ、元気をお出しください。よいではないですか。お料理の勝負。」

「だって、何で勝負するの?」
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