砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「それこそ、チナ様が得意な物を。」

「うーん……」

私はハッとした。

「これだったら、いけるかもしれない。」


私は早速、ジャミレトさんに料理の勝負を伝えた。

「いいわよ。」

ジャミレトさんはあっさり承諾。

「勝負は三日後ね。」

そう言って彼女は、自分の部屋に戻って行った。

今日から三日間、アムジャドはジャミレトさんの部屋に通う。

アムジャドの事だから、手はつけないと思うけれど、彼女の踊りを見て、考えが変わったりして。

「はぁ……」

「何ですか。ため息なんてついて。」

サヘルが私の背中を叩いた。

「さあ。何を作るんです?私でよければ、味見致しますよ。」

「ふふふ。実は秘密兵器があるんだ。」

私はサヘルに、ある物を頼んだ。
< 258 / 311 >

この作品をシェア

pagetop