砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「嘘だ。涙が零れているよ。」

アムジャドが私の涙を拭ってくれた。

「何が悲しいの?」

「ん?」

アムジャドは、私の気持ちを分かってくれる。

「私、アムジャドと静かに暮らしたい。」

するとアムジャドの唇が、私の唇と重なった。

「暮らせるさ。子供も生まれて、僕達は幸せに暮らすんだ。」

「うん。」

「さあ。泣くのはもう止めて、僕と一緒に眠りにつこう。」

「そうね。」

そして私達は、ベッドに横になった。

「おいで、チナ。」

腕枕をしてくれるアムジャドの胸に、顔を埋めた。

「チナ。ごめん。やっぱり君を抱かずに、眠りにつくなんてできない。」

アムジャドは腕をするりと私の首から外すと、上から見ろした。

「今日も綺麗だ。チナ。」

その言葉をきっかけに、身にまとっている衣服を脱がされ、体中にキスをされた。

「もう濡れている。もう欲しい?」
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