砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「欲しいわ。アムジャドが。」

そしてその夜も、私はアムジャドに溺れていた。

ここに来てから、私はずっとアムジャドに溺れている。

甘いキス、甘美な言葉、そして熱く抱いてくれることに。

「アムジャド。私もう、あなたなしでは生きていけない。」

「何を言ってる。僕もそうだ。チナがいないと生きた心地がしない。」


ああ、どうか。

この幸せが、長く続きますように。


そんな時、国王の体調が優れないという話を聞いた。

「ねえ、サヘル。こういう時って、お見舞いに行っても、いいのかしら。」

「ええ。そうしましょう。国王も喜びます。」

私は安堵の声を漏らした。

この前、一般庶民がって言われたから、気軽に会いに行く事も躊躇っていた。

でも今回は、サヘルが付いているから、大丈夫だよね。

そして私は、仕事へ行く前に、国王のお見舞いに訪れた。
< 266 / 311 >

この作品をシェア

pagetop