砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
私が無邪気にそう言うと、アムジャドは苦笑いをしている。

「その前に、僕の話を聞いてくれないか?」

「ええ。」

「その、この前は急にあんな事をしてしまって、悪いと思っている。」

えっ?もしかしてアムジャド、後悔している?

「でも、気持ちは本当だから。君に恋しているのは、本当だから。僕の気持ちを疑わないで欲しい。」

なんてストレートな気持ちなんだろう。

「うん。ありがとう。」

アムジャドと一緒にいると、私は一人じゃないんだって、暖かい気持ちになれる。

「じゃあ、私からも一つ質問していい?」

「いいよ。」

「アムジャドは、留学で日本に来ているのよね。留学が終わったら、国へ帰るの?」

「ああ。国へ帰って、成すべき事がある。」
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