砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「サハリで原因不明の病気が起こっているんです。血液を採取してきました。調べて頂けますか?」

「分かった。調べてみよう。」

私達は、一番奥にある部屋へ行った。

そこは、質素な検査室だった。

ちょっと不安だったけれど、何もないよりはまだいい。

私は壁の側にある椅子に座って、結果を待った。

「うーん。」

でも先生は唸ってばかりだ。

「女医さん、すまない。ここでの設備では、原因が分からない。」

「そんな!」

ここに来れば、原因が突き止められると思ったのに。

「隣の国とかで検査はできないんですか?」

「うん。やってみるけれど、日にちがかかるよ。」

「日数がかかってもいいです。原因を知らないと、あの子達を救えないんです。」

「ああ。明日には、隣の国へ送ってみるよ。2,3日後にまた来てくれ。」

「はい。」

私はゆっくりと検査室を出た。

原因が分からない。

もしかして、難病?
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