砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
そしてまた1時間後、サハリに着いた私は、診療所で診療をしている土井先生と津田先生の元へ走った。
診療所に着いた私は愕然とした。
子供達が点滴をしたまま、ベッドには2,3人の子供が寝ていて、余った子供達は、床に寝かせられている。
母親達は一人もいない。
この異様な光景に、私は息を飲んだ。
「お帰り、千奈ちゃん。」
私に気づいてくれた津田先生は、子供の間を縫って、私を迎えてくれた。
「見ただろう。この有様だ。」
「ここに入り切らなかった子供達は?」
「隣の建物を借りている。お母さん達には帰ってもらった。伝染病かもしれないからね。」
「そうですか。」
「ところで、検査結果は?」
私は頭を横に振った。
「……分からなかったのか。」
「はい。でも、隣の国に血液を送って、検査して貰えるって言ってました。」
「そうか。希望はあるって事か。」
そして私はふと、土井先生がいない事に気づいた。
診療所に着いた私は愕然とした。
子供達が点滴をしたまま、ベッドには2,3人の子供が寝ていて、余った子供達は、床に寝かせられている。
母親達は一人もいない。
この異様な光景に、私は息を飲んだ。
「お帰り、千奈ちゃん。」
私に気づいてくれた津田先生は、子供の間を縫って、私を迎えてくれた。
「見ただろう。この有様だ。」
「ここに入り切らなかった子供達は?」
「隣の建物を借りている。お母さん達には帰ってもらった。伝染病かもしれないからね。」
「そうですか。」
「ところで、検査結果は?」
私は頭を横に振った。
「……分からなかったのか。」
「はい。でも、隣の国に血液を送って、検査して貰えるって言ってました。」
「そうか。希望はあるって事か。」
そして私はふと、土井先生がいない事に気づいた。