砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「その時、私はどうすればいいの?」

アムジャドと私は、見つめ合った。

「君の好きなようにすればいい。」

私の好きなように?

それは、私が勝手にアムジャドを好きだって事?

「チナは、医学を勉強しているのだろう?それを僕の一方的な想いで、遮る事はできない。」

その言葉に、私はイラっときた。

「じゃあ、私が日本にいたいって言ったら、アムジャドは私を置いて、国へ帰るの?」

「そう言う事もあり得るな。」

「じゃあ!私が別れたいって言ったら、アムジャドはすんなり別れるの!!」

「そんな事はするか!」

アムジャドは、私を抱きしめてくれた。

「初めてチナを抱いた時、こう言っただろう。何があっても、僕の側を離れないでと。」

「アムジャド……」
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