砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
自分が病気である事も忘れ、私達はずっと抱きしめ合っていた。


アムジャドが看病してくれたおかげで、翌日には病気も治っていた。

「どう?チナ。今日の体調は。」

「悪くはないわ。アムジャド。あなたのおかげよ。」

私達は我慢していたキスをしようと、顔を近づけた。

その時だった。

「お邪魔するよ。」

扉が開いて、国王が私の部屋へ現れた。」

「おっ、本当に邪魔をしてしまったか。」

「父上……」

4日振りのキスをお預けされ、アムジャドはムスッとしている。

「今日、この部屋を訪れたのは、他でもない。二人の処遇についてだ。」

「私達の?」

アムジャドが隣に座り、私の手を握ってくれた。

「チナは、この国のお抱え医師を望んでいたな。」

「はい。」

「今回のサハルでの一件、チナ達日本人医師には、心から感謝している。そのお礼をとして、チナとDrツダを、この国のお抱え医師として迎えようと思う。」
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