砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「なんだか、他人事みたいだな。」
津田先生が、後ろから話しかけてきた。
「アムジャドの挙式と言う事は、千奈ちゃんの挙式でもあるんだろ。」
「まあ、そうですけど。」
他人事だと思えるのは、私の中にまだ皇太子妃と言う自覚がないから。
挙式をしたら、そんな自覚も芽生えてくるのかな。
「それにしても、千奈ちゃんとアムジャドが結婚か。」
津田先生が感慨深そうに、涙を拭う。
「千奈ちゃん、辛かったらいつでも、戻ってきていいんだよ。」
「はい。って言っても、ずっとここにいますけど。」
医者になった時は、こんな私でいいのかと悩んだ時もあったし、この治療方針でいいのか、土井先生ともぶつかり合った時もあった。
でも今では、そんな時間さえ愛おしいと思う。
「ところで、同じ皇太子妃候補だったジャミレトさんは、どうするんだ?」
「それが……」
津田先生が、後ろから話しかけてきた。
「アムジャドの挙式と言う事は、千奈ちゃんの挙式でもあるんだろ。」
「まあ、そうですけど。」
他人事だと思えるのは、私の中にまだ皇太子妃と言う自覚がないから。
挙式をしたら、そんな自覚も芽生えてくるのかな。
「それにしても、千奈ちゃんとアムジャドが結婚か。」
津田先生が感慨深そうに、涙を拭う。
「千奈ちゃん、辛かったらいつでも、戻ってきていいんだよ。」
「はい。って言っても、ずっとここにいますけど。」
医者になった時は、こんな私でいいのかと悩んだ時もあったし、この治療方針でいいのか、土井先生ともぶつかり合った時もあった。
でも今では、そんな時間さえ愛おしいと思う。
「ところで、同じ皇太子妃候補だったジャミレトさんは、どうするんだ?」
「それが……」