砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
私の事も千奈様?

一体どういう事?

「今までの女性は、僕が選んだ者ではない。チナだけなんだ。僕自身で選んだ女性は。」

「……分かりました。あくまで日本だけでのお付き合いなら、目を瞑りましょう。」

「イマード……」

私を抱きしめるアムジャドの力が強くなる。

「彼女は、日本にいる時だけの恋人じゃない。国へ連れて帰る。」

「アムジャド様!」

「反対するのは分かる。だが、どうか私の気持ちも分かってほしい。チナは特別なんだ。未来の花嫁にしたいんだ。」

「許されません!」

また二人が喧嘩をしている。

これで二度目。

「もう、喧嘩は止めて。アムジャドとイマードさんの主張は、分かったわ。」

私はアムジャドから離れた。

「しばらくアムジャドは、日本にいるんでしょう?その間は、目を瞑ってくれるってイマードさんは、言っているんだから。」
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