砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「ごめん。イマード。」

イマードさんが涙を浮かべているのを見て、本当はアムジャドの事を、心から大切にしているのを知った。

イマードさんに、あそこまで言わせたアムジャドは、やっぱり大事な人なんだわ。

「アムジャド……私、あなたの側にいるって言う覚悟が、足りなかったわ。」

「チナ?」

「これからは、あなたの事。自分以上に大切にする。」

そうじゃないと、イマードさんやその後ろにいる人達を、納得させられない。

「チナ。いいんだ。」

アムジャドは、私の手を握り返した。

「チナは、自分を大切にしてほしい。そうじゃないと、僕が悲しむ。」

「アムジャド。どうしてあなたは、私の事をそこまで。」

「決まっているだろう。愛しているからだ。」
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