砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
ふと気が付くと、看護師さん達は見て見ぬふりしながら、私達の話を聞いている。

中には、顔を赤くしている人や、小声で”きゃー”と叫んでいる人も。

とにかくよかった。

アムジャドが、無事でいてくれて。


そして三日後。

アムジャドは、一般病棟に移された。

そこは個室で、VIP対応の部屋だった。

「アムジャド……あなた、こんなところに入院できる人なの?」

「ん?どうかな?イマードが勝手に選んだんだろう。」

にっこり笑うアムジャドに、それ以上聞けなかった。

うーん。

どこかの企業の社長さん?

にしては、若過ぎるよね。

やっぱり御曹司なのかな。


そして午後を迎えた時、イマードさんは女性を一人連れて来た。

「アムジャト様。」

「ジャミレト!?」
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