砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
一緒に暮らそう
そして1週間後、アムジャドから信じられない言葉が飛び出した。

「一緒に暮らさないか、チナ。」

「えっ……」

一緒に暮らす……アムジャドと?

「どうして急に?」

「今回の事故の事で、深く考えたんだ。」

アムジャドは、お店の窓から外を見た。

「こんなにも人が溢れているのに、僕を知っている人は、チナしかいないって。」

「何言ってるの。イマードさんもいるでしょ?」

「イマードは友人だけど、意味が違う。」

「あっ。」

こう言う時の知っている人って言う意味は、恋人として知っている人って事か。

「また何かあった時に、チナに一番知らせて欲しいんだ。」

「そう。」

なんだか、微笑みがダダ洩れする。

「恋人だけじゃ足りない。一緒に住んでいるなら、”家族”も同然だろう?」
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