砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「どんなところがいい?」

「うーん。日当たりが良くて、スーパーに近い場所?」

「うんうん。他は?」

「贅沢言えば、交通機関が近い場所。」

大学に通うのも、一苦労だしね。

「間取りは?」

「ええ?2LDKでいいんじゃない?」

「たったの二つ!?」

でた。お金持ちだからこその驚き。

「ねえ、アムジャド。突然だけど、あなた将来はどうする気?」

「将来?国に戻って、国の発展に尽くすが?」

「そうじゃなくて、仕事はどうするの?」

アムジャドは、急に黙ってしまった。

「ごめんなさい。余計な事だったわね。」

「ううん。チナが、心配する気持ちも分かる。」

「今はお金持ちかもしれないけれど、お父さんの元を離れれば、自分で稼いでいかなければならないじゃない?」

「父の元を離れる?」
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