砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「ああ。」

「なぜ。あなた様程の高貴な方が、一般庶民に混じって仕事など。」

こ、高貴な方!?

どれだけ大きな会社の御曹司なの!?

「とにかく、アルバイトはお止め下さい。」

「いや。止めない。チナと一緒に暮らすには、収入を得る事が必要なんだ。」

「い、一緒に暮らす!?どうしてそんな話に!?」

今日のイマードさん、冷静さを欠いてるな。

そうだよね。バイトはするは、私と一緒に暮らすとか、聞いてない事ばかりのオンパレード。

私だって驚いたんだから、イマードさんは、もっと驚いて当然だ。

「どうしてって。少しでも長く、チナと一緒にいたいからだ。」

「アムジャド様……」

イマードさんは、ずれた眼鏡を直した。

「もう一度お考え直し下さい。一緒に住むと言う事は、どういう事か。」
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