砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「無論、結婚を前提に考えていると言う事だ。」

「また!そんな事を!」

するとお店のお客様も、笑いだした。

「もう、ここまでにしましょう。」

私はイマードさんの背中を押して、お店のドアを開けた。

「チナ。今度はゆっくり来て。」

「うん。アムジャドも頑張って。」

エプロンを着けて、手を挙げる仕草は、もう店員さんそのものだ。

すごいよ、アムジャド。

異国で仕事するって、大変だろうに。

直ぐに行動しちゃうなんて。

あの行動力を見習いたい。


「あー。なんでこんな事になるんだ。」

一方のイマードさんは、アムジャドがバイトをしているのが、誤算だったみたい。

やってきた公園のベンチに座って、頭を抱えていた。

「だた一度日本に行きたいって言うだけだったのに。」
< 67 / 311 >

この作品をシェア

pagetop