砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
そこでイマードさんの咳払いが入った。

「それならば、今夜は一緒にお過ごしになられては?」

「イマードさん?」

「どうせ飛行機は、明日にならないと飛ばないので。チナ様も一晩考えられますし、アムジャド様も離れたくないと言う気持ちを叶えられます。」

「ああ、そうか。」

私とアムジャドは、見つめ合った。

「僕の部屋へ行こう。」

「うん。」


そして私達は、三人で学生会館に帰った。

「アムジャドの部屋は、どこなの?」

「一番上の広い部屋だよ。」

ドアを開けたら、下手すれば軽く1LDKのマンションのような部屋。

「さすが王子様ね。」

「イマードが勝手にそうしたんだ。」

靴を脱いで部屋にあがると、クローゼットとベッドのシンプルな部屋だった。
< 78 / 311 >

この作品をシェア

pagetop