30秒後に意味が分かるとゾッとする話
騒音トラブル
【騒音トラブル】
このマンションうるさすぎ。
朝はどっかの家のラジオ体操の音。昼は主婦の井戸端会議。夜は学校帰りの子供の声。
幸せいっぱいのご家族がたくさん住んでるのはけっこうだが、ひとり暮らしの俺にとってその音はうざったい騒音でしかない。
ほら、またどっかから赤ん坊の泣き声。
しかもピアノを練習する音まで。
「くそっ! もう耐えられないっ!」
俺は新しく引っ越し先を見つけ、マンションを出ていくことにした。
引っ越しの日。
鍵を渡しに大家の家に行くと、大家は深いため息をつき、こう言った。
「残念だねぇ。あんたが最後の入居者だったのに」